といってもホームレスになったわけではありません。
頭皮の状況をホームレスと同じにしてみました。
私はこれまでに、ハゲているホームレスの方に出会った記憶があまりありません。
むしろ、何故かフサフサしてる方が多かった気がします。
ずっと何故だろうと思っていました。
このブログ記事は、ある一人の男がハゲたくない一心でハゲと戦っている記録です。
こうしたら絶対にハゲないとか、そういったものではありません。
私は研究開発系の人間ではありますが、髪の専門家ではありません。
しかし、個人的な感想としては、この記事の内容を実践することで、ハゲに対抗できいていると感じます。
この記事に書いてあることは女性も簡単に実践できます。
ある本との出会い
ちょうど2年ほど前、いよいよ薄毛が進行してきた気がしました。
自分もそろそろ潮時かとも思いましたが、「ハゲたくない!」という思いが強くわきました。
そんなとき、以下の本に運命的な出会いをしました。
著者は美容整形外科医です。
非常に有用な知見だと感じました。
何より、手軽な点がいいと感じました。
そこで、この本に書かれていることを自分なりに実践してみました。
シャンプーを止めた
薄毛につながるルート
本にも書かれていますが、シャンプーには界面活性剤が含まれています。
界面活性剤は、油分を奪う物質です。
当然、シャンプーの使用後は頭皮の油分(皮脂)は急激に減少します。
結果的に頭皮の保湿力が失われます。
イメージでいうと、冬場にかさついてかゆくなる足のすねのような感じです。
女性に分かりやすい例は、「顔にせっかく付けた乳液が剥がされた状態」です。
本によれば、頭部は、この「かさつき、干からび」を無くそうと、皮脂腺を発達させて皮脂を大量につくって皮脂を補おうとします。
体(頭皮)に必要だから補おうとするのです。
さらに、皮脂腺が発達すると、本来であれば毛に供給されるはずの栄養が皮脂腺に奪われて毛が栄養不足になります。
この薄毛ルートをまとめると、以下のようになります。
1.シャンプーが頭皮の皮脂を奪う
2.頭皮部が皮脂を補おうと皮脂腺を肥大させる
3.髪の栄養が皮脂腺に奪われる
4.薄毛になる
この薄毛ルートを断つのは簡単です。
シャンプーを止めることです。
シャンプーを止めれば、頭皮の油分が奪われなくなります。
ほどよい量の油分が頭皮にあれば、皮脂腺を発達させて油分を補う必要がなくなります。
すると、皮脂腺の肥大がなくなり、皮脂腺に栄養を奪われなくなることで、代わりに髪の毛に栄養がいくようになって髪が育つという理屈です。
また、本には、頭皮が厚くなることや常在菌についても書かれています。
そこで、本を買ったその日からシャンプーを止めてみました(後述しますが、私のようにいきなりシャンプーを止めるのはおすすめできません)。
シャンプーを止めてみた
さっそくその日からシャンプーを止めて水洗髪(正確には、ぬるま水での洗髪)にしてみました。
感想として、やはり最初はキツイです。
時間が経つにつれて頭皮のべたつきがひどくなります。
これは当然で、私の皮脂腺も肥大しており、皮脂を出し続けていたからです。
皮脂腺が縮むには、時間がかかります。
本にも書かれていますが、焦りは禁物であり、私のようにいきなりシャンプーを止めるのではなく、最初はシャンプーの量を徐々に減らし、慣れてきたら水洗髪に切り替えるべきです。
私は、一刻も早く対策したくていきなり水洗髪に切り替えて、2~3週間ほどべたつきに苦しみました。
しかし、そこを過ぎると、徐々にべたつきが気にならなくなりました。
お湯の温度で頭皮の油分を調整できる
頭皮の油分を奪う力は以下の通りです。
第1段階 通常量のシャンプー:油分を奪う力-大
第2段階 少量のシャンプー:油分を奪う力-中
第3段階 温かいお湯のみ:油分を奪う力-小
第4段階 少し冷たく感じるお湯(34~35℃くらい)のみ:油分を奪う力-極小
シャンプーによる洗髪から水洗髪へと切り替えるには、第1段階から第4段階へと徐々に移行するのが理想的です。
私はいきなり第4段階に移行して悶絶しました。
水のみでの洗髪の段階(第3~4段階)では、水の温度を調整することで油分の除去量を調整できます。
温度が高い方が油分が除去されやすいです。
べたつきがひどいと感じたら、水の温度を少し上げ、慣れてきたら水の温度を下げるというやり方がベストです。
最終的には、4の段階に完全移行できればほぼ完了です。
私は、指の腹や手の平で髪の根本や頭皮全体を軽く揺らすようにしながら(軽い頭皮マッサージをしながら)、4の条件で洗髪を続けています。
本には、さらに上の第5段階として、「水洗髪を数日に1回にすること」が書かれています。
私は、現在、7日に5~7回くらい水洗髪をしています。
感じた変化
シャンプーから水洗髪に切り替えて生じた変化を以下に記載します。
髪が黒くなった
元々白髪はほとんどなく、髪は黒い方だったのですが、さらに髪が黒くなりました。
気付くと、「あれ?なんか黒々してるな」という感じでした。
この変化は比較的早い段階で生じました。
髪が太くなった
髪が少し太くなった気がします。
髪のコシが復活した
水洗髪に変える前は、髪のコシが奪われ始めていたのですが、水洗髪に変えてからは、髪のコシが復活してきた気がします。
ほどよい油分が髪に残っているため、乾かしたときの整髪力も上がります。
髪にツヤが出る
髪にツヤが出るようになりました。
これは、いわば、自分専用の天然のワックスが髪に適量存在しているためです。
髪の量
髪の量は、現在のところ、「現状維持~やや増えたかな?」といった感じです。
少なくとも感じることは、水洗髪に切り替えていなければ、おそらく髪は減っていただろうなということです。
また、本の著者の経験にもよれば、髪が増えてくるのは、シャンプーを止めてから3年後くらいのようなので、私もこのままシャンプー無しの水洗髪を続けてみたいと思っています。
その他にも気を付けていること
姿勢を良くする
頭皮への血流を良くするにためにも、姿勢を良くするようにしています。
特に、頭が体よりも前に出る状態(鳩を横から見たときのような状態)にならないように気を付けています。
頭が前に出ていると、頭皮への血流が減少する上、首が突っ張って頭皮が背中側に引っ張られることも髪にとってマイナスだと思います。
したがって、背筋をしっかりと伸ばし、あごを引いて背骨と頭が一直線のラインになるように気を付けています。
椅子に座っているときも、この姿勢を保つように心がけています。
頭皮マッサージをする
1日に2~3回、頭皮をマッサージするようにしています。
頭皮を柔らかくして、ガチガチにならないように気を付けています。
やりすぎると逆に刺激になるので、やりすぎには注意が必要です。
抜け毛を気にしない
通常、人の毛は1日50~100本程度は抜けます。
そのため、100本くらい抜けてもOKと思っています。
私の場合、水洗髪に切り替えてから、水洗髪時よりもドライヤー使用時に落ちる毛が少し増えたように感じましたが、気にしていません(おそらく、洗髪時とドライヤー時のトータルでの抜け毛本数は変わっていません)。
これは、髪に程よい油分が残っているため、水洗髪時に髪がまとまり、そのまとまりの中に抜け毛も含まれており、それがドライヤー使用時に乾いて頭から落ちるためだと思います。
(本では、頭皮への熱を避けるために、ドライヤーの使用は推薦されていませんが、私は、頭皮に熱がかからないように気を付けながらドライヤーを使っています)
シャンプーを止めてよかった
私はシャンプーを止めてから、上に書いたような髪へのプラス効果を感じることができました。
本の中には、シャンプーを止める方法やその効果、さらにはニオイに関することなどが詳細に書かれており、ここでは紹介しきれませんが、私の経験がこの記事の読者の方に役立てばいいなと考えています。
専門的な薄毛治療
私の場合、今回紹介した方法が、現在のところは功を奏しています。
しかし、今後どうなるかは正直分かりません。
また、ここで紹介した私の個人的な体験がすべての人に当てはまるのかも正直分かりません。
AGA(男性型脱毛症)の場合、毛根が毛をつくる能力が失われる前に早期に治療を開始することが重要であるため、場合によっては判断を急いだ方がいいこともあります。
また、女性の方の場合は、女性の治療実績があるクリニックが最適です。
今後、自分自身が治療を受けることも考慮し、安心の薄毛治療を受診可能なクリニックを探してみました。
特に安心を最重視して探したのは、やはり「薄毛」という症状がとてもナイーブな問題であり、精神的にも費用的にも、誰しも不安になるものであるためです。