ここでは、私が普段意識して実践しているアンガーマネジメント(怒りのコントロール)について書いてみたいと思います。
元々、怒ることはほぼなかったのですが、この記事の内容を実践してからフラストレーションがとても減りました
精神の健康を保つ上では、怒りのコントロールは必須だと思います。
何故怒りや不満が湧くのか
そもそも何故怒りや不満が湧くのか考えてみたことがあります。
そのときに、その理由にハッと気が付きました。
この怒りは「相手に対する自分の勝手な期待」からきているんだと。
言い換えれば、単なる「相手に対する自分の価値観の押し付け」です。
つまり、上司/部下/配偶者/教師/友達/会社は「こうあるべきだ!」ということを無意識に強く思っているのです。
そして、「自分が当然だと思っている状態」から相手の状態/言動が外れたときに「怒り」が湧くのです。
このことに基づく怒りの抑制法について以下で考えてみます。
怒りの抑制法
相手は自分の思い通りには動かないことを認識する
まず最初に、そもそも「相手は自分の思い通りには動かないこと」を心に刻み込むことで、精神の健康を保てます。
相手は自分とは全く異なる価値観を持った人間です。
このことを最初に強く意識することがアンガーマネジメントの第1段階だと思います。
期待することを止める
次に、「期待することを止める」と、精神的にとても楽になります。
つまり、怒りを元から断ち切るのです。
例えば、「上司なら部下をしっかり指導すべきだ!」と自分が勝手に期待していると、そうでない場合に強い怒りやフラストレーションがたまります。
一方で、そもそも最初から上司に期待せずにいれば、「まぁそうだよね」となり、怒りもフラストレーションも湧きません。
少し冷たいようにも感じるかもしれませんが、怒りのコントロールができ、自分の精神を防衛できる点でとても優れています。
さらに、「期待を止めること」には、もう1つの利点があります。
最初から相手に期待してなかった場合、相手が何かしてくれときの感謝が増します。
上記の例の場合、期待していないのに、上司が優しく丁寧に指導してくれたら感謝が何倍にもなります。
こうした場合は、相手にしっかりとお礼を伝えることで、良好な人間関係を築くことができます。
相手にも事情があると考える
これは任意ですが、もう少し相手とのコミュニケーションを重視するのであれば、「相手にも何か事情がある」と考えることで、自分の精神が楽になるとともに、相手への理解が進む可能性があります。
このように思っていれば、怒りやフラストレーションが軽減されるとともに、「その事情」を探るか、または冷静に相手にヒアリングすることで、相手を理解できる可能性が出てきます。
場合によっては、自分側に何か問題があるかもしれません。
もし、「そういう事情があったのか」となれば、それに対する対策をとることで、相手との関係は良好になると思います。
もちろん、理解できない場合もあるかと思いますが、そのときは深く気にする必要はありません。
怒りを逆手にとって相手を理解する
さきほど、怒りの源泉は「相手に対する自分の勝手な期待」であると書きました。
これを逆手にとることで、相手を知ることができます。
つまり、誰かが怒っているときに、何についてその人が怒っているのかを分析するのです。
そうすることで、その人が「何を大切にして生きているのか」、「どのようなことを当然だと思って生きているのか」を知ることができます。
これは、会社などの組織で自分の精神の安定を保ちながら生きていくにはとても重要なスキルです。
特に、会社では権限的に強い上司の価値観を事前に把握しておいた方がいいため、そうした人が怒っている現場に居合わせたときは、ラッキーだと考えてもいいと思います。
最悪、それが自分に対する怒りであっても、「その人を知る機会を得た」とポジティブに考えるといいと思います。
そしてその機会を無駄にすることなく、しっかりと分析して相手を知ることで、無駄に怒られることを回避するとともに、そうした人が喜ぶ行動もとれるようになります。
その結果として、精神の安定が保たれます。
自己発見にもつながる
先ほども書きましたように、自分が「相手はこうあるべきだ」と思っていることは、無意識的なものであることが多いです。
そのため、何かに怒りやフラストレーションが湧いた時、「自分は今何故怒ったのだろう」と自己分析をしてみるといいかもしれません。
そうすることで、自分が何を大切にして生きているのかを知れて、新たな自分を発見できる可能性があります。
「自分が大切にしていること」について相手には期待せず、そのまま自分の中で大切にしていればいいと思います。
もし、「自分が大切にしていること/当然だと思っていること」に問題があると感じれば、それを修正することで自分の成長にもつながると思います。
今回、紹介したことが、皆様の精神の健康に役立てば幸いです。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。